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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第35章 《巻の弐―再会―》
檀家参りをするわけでもない光照が一体、どうやって暮らしているのか。下世話な言い方をすれば、どうして生計を立てているのかを泉水は知らない。泉水はこの寺で様々な下働きの仕事をこなすことで、日々の糧を得ている。伊左久も同じ理屈だ。
しかし、肝心の光照は、どこから収入を得ているのかは判らなかった。が、それは泉水の詮索すべきことではないし、また、できることでもない。世間とは真の意味で隔絶されている日々を送る光照を訪ねてくるのは、そも誰なのか、興味があった。
しかし、肝心の光照は、どこから収入を得ているのかは判らなかった。が、それは泉水の詮索すべきことではないし、また、できることでもない。世間とは真の意味で隔絶されている日々を送る光照を訪ねてくるのは、そも誰なのか、興味があった。