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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第35章 《巻の弐―再会―》
「ここで逢ったのも何かの縁だろう。幾ら尼寺で再会したからって、御仏のお導きとまで言うほど私は信心深くはないからね。だが、夢札の暗示から、何らかの意味はあるんだと思う。差し支えなければ、何があったか話しちゃくれねえか。私で良かったら、力になるよ」
心に滲み入るような声で言われ、泉水は頷いた。涙が溢れ、ポタリと膝に落ちる。
「私が憶えてるのは、少々跳ねっ返りに思えるくらいの元気な姐さんだったがねえ。泣き出すなんて、よほど辛いことがあったんだ」
心に滲み入るような声で言われ、泉水は頷いた。涙が溢れ、ポタリと膝に落ちる。
「私が憶えてるのは、少々跳ねっ返りに思えるくらいの元気な姐さんだったがねえ。泣き出すなんて、よほど辛いことがあったんだ」