この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第35章 《巻の弐―再会―》
江戸から離れた村で新しい日々を歩み始めた時、泰雅に見つかり、たった一夜、慰みものにされただけなのに。あの哀しい出来事のせいで、泉水はまたしても村にいられなくなった。折角手にした新しい生活を手放し、何もかも捨てて村を出ざるを得なくなった。
今度こそ、この寺で自分らしい生き方を見つけ、もう迷うことなく前に向いて進もうと思ったのに。光照という素晴らしい尼君と出逢い、光照のような尼僧になって仏の道に生きたいと、人々の役に立ちたいと願ったのに。
今度こそ、この寺で自分らしい生き方を見つけ、もう迷うことなく前に向いて進もうと思ったのに。光照という素晴らしい尼君と出逢い、光照のような尼僧になって仏の道に生きたいと、人々の役に立ちたいと願ったのに。