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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第4章 《参の巻―囚われた蝶―》
「俺もだ、泉水。ただ女を抱くのと、惚れた女と生涯を共にしたいと思うのは全く別だということに、俺も遅まきながら初めて気づいたように思う。大勢の女と浮き名を流して、女も恋も知ったつもりになっていたが、その実、俺は何も知っちゃアいなかった。こんな男だが、改めて付いてきてくれるか」
 直裁な告白に、泉水はそっと頷いた。
 泰雅の手が差し伸べられる。
 泉水は大きな手のひらに自分の小さな白い手を重ねた。
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