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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第46章 《巻の四―儚い恋―》
と、そこは心底情けなさそうな顔になるところが憎めない。
「ところで、一つだけ訊いても良いですか」
泉水が訊ねると、兵庫之助が真顔になった。
「ああ、何なりと訊いてくれ。俺で応えられることなら、ちゃんと正直に応える」
「兵庫之助さまは旗本奴は止められたのですか」
単刀直入に問われた兵庫之助は眼を丸くしていたが、やがて、声を上げて笑い出した。
「あんたって、つくづく面白い女。普通、そんなことを大真面目な顔で訊くか?」
「ところで、一つだけ訊いても良いですか」
泉水が訊ねると、兵庫之助が真顔になった。
「ああ、何なりと訊いてくれ。俺で応えられることなら、ちゃんと正直に応える」
「兵庫之助さまは旗本奴は止められたのですか」
単刀直入に問われた兵庫之助は眼を丸くしていたが、やがて、声を上げて笑い出した。
「あんたって、つくづく面白い女。普通、そんなことを大真面目な顔で訊くか?」