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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第7章 《巻の弐》
「もう少しお声を小さくなさって下さいまし。ここは奥方さまのお部屋にも近うございますれば」
 二人の歩みが止まる。最初の少し小柄な方が傍らの腰元に身を寄せた。
「されば、今仰せになったことは真にございますか」
 すり寄られた腰元は少し迷惑げな顔をしたが、話の続きの方がしたくてならないらしい。
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