この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第58章 《弐》
 その夜、維助は、おせんの住まいの前に佇んでいた。わずかに縁の欠けた月が藍色の天(そら)にかかっている。冴え冴えとした月の光が道をほの白く浮かび上がらせている。無数の星たちが降るように瞬き、煌めいている。
 維助は深呼吸すると、ありったけの勇気を振り絞った。そろそろと伸ばした手を腰高障子にかけようとした、まさにその時。
 内側から女の子のすすり泣きが洩れ聞こえ、思わずビクリとして動きを止めた。泣き声はお征のものに違いない。おせんが必死で宥めようとしているようだ。
/3368ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ