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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第7章 《巻の弐》
 翌朝、泉水が目覚めた時、居間の床の間の花器に紫陽花の枝が数本活けられていた。時橋に問うと、乳母は微笑んだ。
「ご老女の河嶋さまにお願い致しました。河嶋どのより殿にお願いして頂いたのです」
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