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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第7章 《巻の弐》
 このまま夫婦仲がよそよそしいままでは、槙野源太夫の手前もあるし、いつまで待っても世継ぎにも恵まれない。憂えていた矢先、泰雅が泉水と毎日のように臥所を共にするようになり、やっと愁眉を開いたのだ。だが、今度は逆に泰雅が泉水に溺れきっているのではと思えるほどの傾倒ぶりで、朝も陽が高くなってから漸く寝所から出てくる有様だ。
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