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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第7章 《巻の弐》
 時橋の顔色が白くなった。
「坂井さま、お方さまに何を仰せになられるおつもりでござります?」
 泉水は不審げな顔で時橋を、次いで琢馬を見た。
「実は、こちらの殿のご素行に関してにござりまする」
「坂井さま、そのお話は今少し待って―」
 言いかける時橋を手で制し、泉水は琢馬を真正面から見つめた。
「その話とやらを是非とも聞かせて貰いたい」
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