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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第9章 《巻の四》
 またあるときは、刺客が邸内に潜んでいたことがあった。その者はかつて泰雅の父に仕えていた家臣の倅であったが、父が不当な扱いを受け自刃したと称し、泰雅を親の敵と狙っていたのだ。事実はその者の逆恨みであったのだが、泰雅はかなりの手練れである刺客の一撃を難なくかわし、逆に相手を素手で組み伏せた。
 これらのことは、泰雅がただ者ではないことを暗に示していた。
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