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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第11章 《巻の壱―予期せぬ災難―》
半ば無理強いのような形で泰雅と結ばれ、泉水が一時、実家に逃げ帰るという事件があり、漸くそれがひと段落ついたかと思えば、次は泰雅に側室や隠し子がいる―との芳しからぬ噂が立ち始め、大騒動の火種になった。が、その側室というのが泰雅の助けた女で、泰雅の落胤というのは女が騙された男との間に儲けた子であった。おそのという女は、末を言い交わした男に裏切られ、絶望して身投げしようとしていたところを泰雅に助けられのだ。