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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第16章 第四話【花笑み】 《其の弐》
 家俊はしばし幼い息子たちの無邪気に戯れ合う姿に眼を細めた。その横顔は紛れもなく子煩悩な父親のものだ。
 そんな家俊の嬉しげな顔を美空もまたこの上ないものに思いながら、春のひとときは穏やかに過ぎてゆく。最後に家俊が凜姫のあどけない寝顔をひとしきり眺めた後、三人の御子たちは乳母に連れられて退がっていった。
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