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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第16章 第四話【花笑み】 《其の弐》
「丁度、徳千代や孝次郞もおりましたゆえ、父上さまにおめもじが叶い、子らも歓んでおりましょう」
 政務で多忙を極める家俊が三人の子どもたちに対面する時間はなかなかない。徳千代にしろ孝次郞にしろ、家俊は大好きな父上なのだ。
「それに、お凜の顔も見られたしな。だが、今度は眠っているときではなく、起きているときに逢いたいものだ。いっそのこと、大声を出して起こそうかとも思うたが、無理に起こすのも可哀想だしな」
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