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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第8章 【烏瓜~からすうり~】 《其の弐》 
「度胸も眉目もなかなかのものだ。孝太郎どのは昔から私と違って女には興味なぞないように見えて、実は存外に女には手が早かっのだな。しかし、女を見る眼だけはあるようだ。
あやつめ、堅物ぶりおって、実はむっつり助平という奴だったのだな」
「―むっ、むっつりす―」
 市井で育った美空でさえ、口にするのははばかられるような下品な言葉をさらりと言う。その御曹子は一体、何者なのだろう。
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