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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第10章 【烏瓜~からすうり~】《其の四》
「私は孝俊さまの妻です」
 懸命に抗いながら言うと、俊昭がふっと笑った。
「そのようなことは私には関わりない。本気で欲しいと思う女がいれば、奪うまで」
「止めて下さい。そのような愚かなことをなされば、あなたさまの身の破滅になります」
 仮にも尾張藩主の正室を力づくで犯したなぞと露見すれば、俊昭はただでは済まない。
 が、俊昭は美空を抱く手にいっそう力を込めた。
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