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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第12章 【細氷~さいひょう~】《其の壱》 
「殿、そのお言葉は一体、どのような―」
 問わずにはおられず、言いかけた美空の言葉を遮るように孝俊が話題を変えた。
「美空、そなたの名は確か、父御が付けたのだと申しておったな」
 そういえば、確かに、以前、孝俊にそのようなことを話したことがあると、ぼんやりと思い出した。突然、名前の由来を訊ねられ愕いたものの、美空は頷く。
「はい、そのように聞き及んでおりますが」
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