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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第12章 【細氷~さいひょう~】《其の壱》
「俺もそなたと同じように考えていた。男の子は逞しく育てねばならぬ。そのためには、多少、荒っぽい環境で生い立つことも必要だろう。大名家に生まれた子どもはどうにも甘やかされて育つが、逆にそれが当の子どもを駄目にしてしまうきらいがあるからな。我が儘で軟弱、そんな男に自分の息子をしたくはない。だが、どうやら、余計にこれからはそうもいかなくなった」
「それは、いかなる意味にございましょう?」
美空は眼を瞠る。