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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第13章 第三話 【細氷~さいひょう~】《其の弐》
 今日もまた、幾つかの仕事を回してくれ、今回、渡す分の仕立賃も多めにくれた。
「誠志郎さん、本当にこんな雪の中をわざわざお越し下さって、ありがとうございます。でも、これでは少し報酬を頂きすぎです」
 美空が控えめに言うと、誠志郎は笑った。
「良いんだよ。美空ちゃんの仕事は昔から丁寧で、評判も上々だ。これくらい払うのは当然のことさ」
 事も無げに言い、誠志郎は腰を上げた。
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