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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第13章 第三話 【細氷~さいひょう~】《其の弐》
 美空の後に続き、孝俊も家の中に脚を踏み入れた。遠慮や躊躇いは一切感じさせない、迷いのない態度で上がり込むと、板の間にどっかりと腰を下ろし、胡座を組む。
 美空は三和土にうずたかく積んである薪を数本取ってくると、囲炉裏に放り込んだ。弱まっていた焔が再び音を上げ、勢いよく燃え上がる。パチパチと音を立て、火の粉が舞う様を美空は無言で見つめた。
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