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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第13章 第三話 【細氷~さいひょう~】《其の弐》
「徳千代は大切な世継だとあなたさまも仰せられたのでありませんか。それなのに、あの子を仏門に入れるとは、いかなるご了見にございましょう」
「幸いにも当家にはまだ今一人、孝次郞がおる。世継は孝次郞とすれば良い」
 平然と言い放った孝俊に、美空は縋るように訴えた。
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