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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第14章 第三話 【細氷~さいひょう~】《其の参》
 だが、陽光が日毎に春めいてくるとはいえ、まだ真冬であることに変わりはない。なのに、美空は凍てつくような寒さに頓着もせず、障子戸を開け放っている。戸外の冷気が部屋に流れ込んでくるのも構わず、延々と何刻でも座り込んでいるのだ。
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