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ーウラ彼ー
第7章 海斗の欲望
部屋に戻ると、電気がついていて…
海斗が起きて待っていた。
「ごめん。起こしちゃ…」私が言いかけると…

「ごめん…写真、見たんだな?気がつかなくて。
未練があるとかじゃないんだ…本当に。
すっかり忘れてて…だから、

捨ててもいーし、ノートも詩織が見たいなら、見てもいーし。
嫌な気持ちにさせてごめん。
でも、本当に何もないから…。」

捨てられた仔犬みたいに…寂しそうな目で私を見つめる。
「大丈夫ー。気にしてないよぉ。
だけど、やっぱり部屋にあるのは嫌かも。
海斗がいーなら捨ててイイ??」

中身は見ないで、捨てることにした。
終わった恋なら、気にする事なんてないし…。
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