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第9章 浮気

「その人とは、Hしたんだよね？」

「うん…。」

「もしかして、この部屋にも来た…？」

「うん…。」

きっと、私が会いに来たあの日だろう。だから焦ってたんだ…。

「詩織…。詩織はどうしたぃ？
もう別れたい…？？」

「分からない…。どうしたいのか…」

涙も止まらないし、感情もまとまらない。

「俺は、勝手だけど…別れたくない。

詩織が悩んでた事も、気がつかなくてゴメン。
俺は、詩織に振られたんだと思って、ヤケになってたんだ。。。
許してくれるなら、やり直したい。。」

浮気をされたのは、ショックだけど…私も悪かった。
そう思った…。

許せない、、。感情より…別れたくない気持ちの方が大きかった。
私はバカ…なのだと思う。



この時に別れてしまえば、あんなに苦しむ事もなかった…のに。