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ーウラ彼ー
第11章 友達
「お邪魔しまーす」
海斗に続いて、部屋に入る。

「こんにちは。」友達が、爽やかなスマイルで返してくれた。

「こんにちは!詩織です。
…はじめまして…じゃないですよね?」

っん?思い出せないけど、見覚えが…。

「修司と知り合いなのか?」海斗が尋ねる。

修司くん…て言うんだ。


「あっ、やっぱり。俺もそう思ってた…。
たぶん、バス停の携帯の…」

そう言われて思い出す。

ちょうど1年前くらい…バス停のベンチで携帯を見つけた。どーしようか迷ってたら着信が鳴って…。
思わず電話に出る…。

「もしもし!あの…この電話、落し物みたいで…バス停に落ちてたんですけど!」

「良かった!拾ってくれたんですか?すいません。
今、取りに戻ります!!」

しばらく待ってると、取りに来たのが修司くんだった。

メガネをかけたイケメンの男の子。
爽やかで…芸能人で例えるなら小池徹平みたいな…。

こんなイケメンを簡単に忘れる訳がない 笑


そのあと、何度かバス停で見かける事があったけど、反対側のバス停にいることが多かったから…話す事は少なかった。目があったら合図するくらい。。。



「あの時は、ありがとう!」

そう言って、携帯を揺らして見せた。

「どういたしまして…」

面識があったせいか、私達はすぐに仲良くなった。



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