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そのキスの代償は……
第1章 プロローグ
硬い膨らみで下のクチに突き上げる刺激を一度受けただけなのに、

「やぁん」

と艶声を上げ、蜜がドロっと溢れるのを躰の内側で感じた。


「躰中ヒクついてるなあ…

さすがに膣(ナカ)に太くて大きなコレをぶち込まないと淋しいか?

イクのはいいが、挿(い)れずに飛ばれたら最後まで楽しめなくなる…」

日常聞くことのない卑猥な言葉は、感覚をより過敏にする。


クチにあてがわれ、擦り付けられたモノが

次の瞬間で一回り硬く大きくなった感触が伝わってきて…

「ここでヤルぞ!!」

あの人の腰に足を巻き付けた私を左腕で抱えたまま、

右手でベルトを器用に外し、ホックをゆるめ

ジッバーを途中まで降ろすとソレがお尻の割れ目に当たった。


手早く私の下着を指先で横にずらし、自分の欲望の証を

一突きで最奥まで挿し貫く。入り口にチクっと違和感を感じた。

でもその痛みは…

程なく圧迫するような快感にすり替わる。

躰だけでなく心まで挿し貫かれてしまった…


「あぁあ~~」

貫いたモノが動く間もなくその一突きで

全身を悦びに打ち震えさせながら飛び立ってしまう。


次に瞼を上げた時、肌をさらけ出した私はシーツの海にいた。

見上げればあの人が艶やかに右の眉を上げ、全裸で跨っている。

繋がった躰…

「何度でもイケ!!」

私はその夜、あの人のくれる快感に溺れた。
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