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そのキスの代償は……
第8章 その夜
がくっと彼女が腕の中で、脱力した。

「その毒、完全に消してから仕事に戻れ…」

自分が焚き付けたくせに…

突き放すような言葉を吐き捨てつつ、静かに床におろす。

力なくうずくまり熱を発する彼女を…

置き去りにして給湯室を出た。


もう自分の躰にしか意識がいなかった。

そのままトイレに籠って…

ヌいた。

あの時の自慰は他の時と比べ物にならない位、あっ…


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「トゥルルルル、トゥルルルル、トゥルルルル、トゥルルルル…」

頭の奥で耳障りな電子音。

それと共に真っ赤な口紅で歪んだ唇が視界全体に広がり、

高まっていた躰が一気に萎えた。


とうとう…

来るか。

やっぱり…

来るのか?


もう少しだけ、幻でもいいから彼女に触れていたかったが…

あの女はそれすら許さない?…だろうな。嫉妬の鬼のような女だから。


不快な電子音が響き渡る部屋。

しばらく放置したが、何分たってもしつこく鳴る様子に、

相手が誰だか確信に至る。

結局根負けして、仕方がなく音の鳴る方に手を伸ばした。


「…トゥル「はい…、はい…、ああ、わかった」」

静かに受話器を置く。

とりあえず着替えるしかないか…

重い躰を引きずってシャワールームに向かった。
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