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そのキスの代償は……
第10章 その約束
ガクン。

浮いた腰がマットの上に落ち、刺激に反応して両足に力が入る。

ゴクッと唾を飲み込むと、目の前のあの人の右眉が…

上がった。


コンコンコンコンコン。

指先でソコを布越しに小突く…

5回…

5回?


それは????

いつものサインなのだろうかと思った矢先、

足の間で何かを掴む動きの後、ビリビリ~とじっとりと濡れた薄い生地を

無理やりに引き裂く音がして…

突然濡れた蜜口がヒヤッとした。

「スリット入れちゃった…」

上がる口角が…

何を意味するのか…

コワイ。


「ねぇ~、ひなのいやらしいところもっとしっかり見せて…」

今日のあの人は、いつもより嗜虐的で…

違う。


風通しの良くなった裂け目からのぞいている繁みを掻き分けながら

下から上にツーっと直線的になぞられて

躰中にこれまでにない大きな震えが走る。


直接指先から与えられる刺激を振り払おうと…

私は涙を浮かべた頭をはちきれんばかり左右に振った。


あの人は静かに…

でも力強く揺れる顎を片手で掴んで動きを封じ、

片手はそのまま繁みをゆっくりと探り、中指の先を蜜口にあてがった。

「ほら…

このへん全部が…

ドロドロに溢れて…

いやらしく仕上がってる」
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