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そのキスの代償は……
第10章 その約束
ピチャピチャといやらしい音を立てて舐め尽される。

下の口からは、甘くて濃厚な蜜が泉のごとくあとからあとから

ドロドロと溢れ出る。


股の間にあった頭は、しばらくその蜜を貪るように首を振って舐め廻す。

お互いの体液でぐちゃぐちゃになっているであろうソコを…

突然ジュルジュルッ~~と大きな音を立てて啜られた瞬間、


「んっあぁあああああああ…」

ガクガクと震えて達し…

ソファーで躰を何度も不規則にビクつかせて跳ねながら悶え狂う。

それと同時に肛門のあたりに温かいモノが

サーっと流れる感覚がした。

この声を境に、躰が完全に制御不能になった。


ああ、キモチイイ。もっとイキたい。

ただこれを得んが為だけに、ただそれだけのために

多くの抱えきれないほどの罪悪感を背負いながらも

コソコソと隠れるように逢瀬を重ねてきた…


私は今日を限りにコレを…

この淫靡な快楽を…

手放せるのだろうか?


靄のかかった頭の中で何を考えていても、躰はもう…

あの人の太い雄の杭を欲していた。

ヤメナイデ。アレヲチョウダイ。


私を壊してくれるあの熱いあの人自身を…

この疼いてたまらない穴に挿し貫いて、与えてほしい。

抜き挿ししながら…

腰を揺らし擦りつけて…

何もかも…

本当に何もかも全て忘れさせてほしい。
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