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そのキスの代償は……
第10章 その約束
それなのに熱い舌は…

発情しているはずの愛おしい躰は…

その潤った蜜壺から離れていて、

気がつけば拘束されていた両膝も解放されて…

私は一人、ジンジンするソコを晒したまま

ソファーにあられもない姿で放置されていた。


見上げると、立ち上がったあの人は…

ベッドサイドまで歩いていき、何かをごそごそと探し始めた。

私は茫然とその姿を目で追う…


「上手にお願いできたから、ちょこっとはシテあげたけど…

ここまででお・し・まい♪」

私に背を向けたまま楽しげに携帯を持ち、

画面を見て何かを確認している。


こんな姿のまま…

こんな始まってもいないまま…

置いていかれるなんて…

イヤダ!!!


あの人を引き戻そうとして、立ち上がろうとしたけど…

埋もれたソファーから抜け出すことはできなかった。

お尻の下が冷たく感じながらも、私の躰は…

自分の思うようには動かなかった。

体を捩り、手足に力を入れようとして…

それが無駄だということが分かった。


その間にも内壁の襞は蠢いて、止まることを知らない蜜だけが

ドロドロと流れ続けている。

すぐには動くことさえ叶わないほど…

あれっぽっちで、そんなにイッたということ?
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