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そのキスの代償は……
第2章 その想い
いつもの転勤。新しい職場。
これをもう何度繰り返してきただろうか?
この会社に決めた時、それは仕方がないことと知り諦めた。
新卒で入社してから、仕事に関してだけは、
わき目もふらず、浮気することもなく一つの事をずっと続けてきた。
それが評価され管理職にまでなった…
俺はこの仕事が好きだった。
仕事にも人間にも慣れた頃に新しい土地に移る。
せっかく馴染んだすべての物を捨てて行かなければならない。
何事にも執着するのをやめ、愛着を感じることもなくなった。
それは、土地や店や同僚…
女についてもそうだった。
数年ごとのリセット。俺は同じ仕事を積み上げながら
新鮮な人生を生きる。
新しい人間関係をそつなくこなせば、
懸命に仕事に打ち込めば、嫌な事はすべて忘れられた。
仕事はいい。やった分だけの結果が得られる。
俺の直面する仕事以外の世界はうんざりするような状態だった。
だからこそ、転勤して一人でいる方が楽だった。
あの家から離れられればこの際どこでもいい…
転勤なんで、人生でのちょっとした刺激。
同じ仕事を新しい土地で新しい人間関係の中でやる。
今回の転勤もそのぐらいに思っていた。
これをもう何度繰り返してきただろうか?
この会社に決めた時、それは仕方がないことと知り諦めた。
新卒で入社してから、仕事に関してだけは、
わき目もふらず、浮気することもなく一つの事をずっと続けてきた。
それが評価され管理職にまでなった…
俺はこの仕事が好きだった。
仕事にも人間にも慣れた頃に新しい土地に移る。
せっかく馴染んだすべての物を捨てて行かなければならない。
何事にも執着するのをやめ、愛着を感じることもなくなった。
それは、土地や店や同僚…
女についてもそうだった。
数年ごとのリセット。俺は同じ仕事を積み上げながら
新鮮な人生を生きる。
新しい人間関係をそつなくこなせば、
懸命に仕事に打ち込めば、嫌な事はすべて忘れられた。
仕事はいい。やった分だけの結果が得られる。
俺の直面する仕事以外の世界はうんざりするような状態だった。
だからこそ、転勤して一人でいる方が楽だった。
あの家から離れられればこの際どこでもいい…
転勤なんで、人生でのちょっとした刺激。
同じ仕事を新しい土地で新しい人間関係の中でやる。
今回の転勤もそのぐらいに思っていた。