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そのキスの代償は……
第12章 その後の二人
やはりそうするしかないのだろうか?

諦めきれずに目を見開くと、その先には…

立膝で片手にソレをのせ、艶やかにほくそ笑むあの人がいた。


「さあ、どうする?これを使いモノになるようにしなけりゃ、

お前の欲しいモノは永遠にお預けになるぞ…

それでもいいのか?」


ゾクゾクする…

でも自分が薄汚れた愛人だと思い知らされる。

ここまで蔑まれてまで、それでもこの人のくれるモノが

私は本当に欲しいのだろうか?

辞めたはずの自問自答が再び私の頭を支配した…


心の奥底に芽生えていた苦くて甘くて淡い想いを凍らせ、

棄ててしまわなければ…

この人とこんなふうに交わることができないなんて。


開けていた目をギュッと閉じた。

躰の熱が一気に冷めるように気がした。

演じなきゃ、演じきらなきゃ…


そして…

あの人のお望み通りソコに向かって右手をのそのそと伸ばし始めた。

程なくして、ドロドロとした淫液が指先に纏わり絡みつく。

羞恥心をかなぐり捨て一気にその穴に指を2本挿し込んだ。

脳天まで突き抜けるような感覚が走る…


「あああああああああああああぁ~」

2本の指を、躰が求めるままにただ無心で抜き挿しし続けた。
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