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そのキスの代償は……
第13章 その変化
「そうか、コッチか…」

ゆっくりと腰を引かれると…

その刺激がザワザワと肌を駆け上ってきた。

「あぁああああ…」

もう、何が何だかわからない。

ただキモチイイその中心にだけ感覚が残っているかのように

快感と痛みと切なさがないまぜになった。


「堪らなくエロいな…」

そんなままならない思考と視界の端に、

口角を上げたあの人の顔が見えた時、

より最奥を目指して熱く大きなソレが私の中心を抉った…


パンっ

私の世界が目の前で…

脆くも弾けた。

耳の奥で聞こえたその音を合図に、私の事なんてお構いなしに…

あの人は突然貪るように腰を打ち付け始めた。


パン、パン、パン、パン…

「んっ、んっ、んんっ!!」

高い破裂音が静かな部屋に木霊し、躰を揺さぶる。

深く、浅く、挿入する角度を変えて、イイところを擦り付けて抉る。


キモチイイが何もかもどうでもイイに変わり、ソファーに頭を埋めて

腰を高く上げ、露わなそこを見せつけるように無心に腰を振り続ける私。


こんな私…

シラナイ。

こんな淫らに乱れ狂う私を…

この人はより昂ぶらせて

その先にある知らないところへ連れて行ってくれる…

この躰が感じ得る全ての快感が、ホシイ。

この人のくれる快感を…

もっとしりたい。
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