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そのキスの代償は……
第13章 その変化
「もう少しだけ…

俺が異動でここからいなくなるまででいい。

それまででいいから、夢を見させてくれ…」


優しい抱擁で囁かれた甘い言葉。

でもそれはこの関係の期限を告げるモノで…

掌を背中に回してぎゅっと抱き締め返した。


所詮そんなモノ。

その場にいるとき限定の慰み者。

もちろん連れて行ってもらえるなんて思ってもないし、

私自身の事情もついていけるわけもない。


でも…

それでも…

この地にいる間だけとはっきり言われたことは辛かった。


この人がいなくなったら、私は一体どうなるのだろうか?

今でも少ない逢瀬にその他の夜、

躰が火照って悶えるように過ごすこともある。

その日を待って耐える夜があるから…

得られる快感はおそらく大きいのだろうけど。

これを完全に断ち切られてしまうことなんか今はまだ、想像もつかない。

でもいつかその日は必ずやってくる…

そう遠くない日に。


静寂の中、しばらくあの人に合わせて、ただふたりで抱き合っていた。


あの人は抱擁を解くと、私の膝下に腕を回して抱き上げる。

そのままベッドを下り、無言のまま連れて来られたのは…

バスルームだった。


朝から?

抱き上げられた胸の中でため息が漏れた。
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