この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
そのキスの代償は……
第14章 そのひと時
夜が来ると、時たまそうやって悲観してしまうが…
基本考えないと決めているので、夜が明けてしまえば、
目の前の忙しさに、ただなすべきことをこなすだけでやっとだった。
家事に子どもの事に仕事。それだけあれば手一杯で毎日が明けては暮れる。
あの人との逢瀬は、そんな忙殺された日常を忘れさせてくれる…
私にとってはひと時の癒しのようで…
カンフル剤のようなものだろうか?
「愛人契約」なんて大それたものにサインをした当初は、
悲観的になってしまうこともあったが、人間はどんなことにも順応する。
時間が経つにつれて、私の罪悪感は徐々に薄まっていった。
いいじゃない?
お金はあってもそう困らない。
もう思い悩まなくったっていい!!
あの人の言うとおりお金をもらう以外…
ほとんど変わらない。
奥さんだって、それでいいと。
あの人に抱かれているという事実は変わっていない。
絡まりついた自分の感情をほどこうともがくのをやめた。
そうしたらずいぶんと…
楽になった。
私は何かが、壊れているのかもしれない。
壊れてしまったのかもしれない。
でももうそんなことどうでもいいじゃない。
あの人は私をあの人なりに大切にしてくれる。
私も必要な男の躰とお金を手にしている。
こんな関係に瞬間でもそれ以上を望んだ私が悪かったんだ。
基本考えないと決めているので、夜が明けてしまえば、
目の前の忙しさに、ただなすべきことをこなすだけでやっとだった。
家事に子どもの事に仕事。それだけあれば手一杯で毎日が明けては暮れる。
あの人との逢瀬は、そんな忙殺された日常を忘れさせてくれる…
私にとってはひと時の癒しのようで…
カンフル剤のようなものだろうか?
「愛人契約」なんて大それたものにサインをした当初は、
悲観的になってしまうこともあったが、人間はどんなことにも順応する。
時間が経つにつれて、私の罪悪感は徐々に薄まっていった。
いいじゃない?
お金はあってもそう困らない。
もう思い悩まなくったっていい!!
あの人の言うとおりお金をもらう以外…
ほとんど変わらない。
奥さんだって、それでいいと。
あの人に抱かれているという事実は変わっていない。
絡まりついた自分の感情をほどこうともがくのをやめた。
そうしたらずいぶんと…
楽になった。
私は何かが、壊れているのかもしれない。
壊れてしまったのかもしれない。
でももうそんなことどうでもいいじゃない。
あの人は私をあの人なりに大切にしてくれる。
私も必要な男の躰とお金を手にしている。
こんな関係に瞬間でもそれ以上を望んだ私が悪かったんだ。