この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
そのキスの代償は……
第15章 エピローグ
別れの予告。そして、別れ…

それまでも、それからも色々あった。


そして私はしばらくしてその代償の1つを見せつけられた。

それはあの人がその後転勤した翌年の4月、年度明けの初給料日…


「相良君、ちょっと…」

新しい課長から呼ばれて私はデスクに向かった。

16時45分。あと15分もすれば…

定時。

他の社員はこれからも仕事が続くが、

私は家庭の事情で17時には退勤することになっていた。

「課長…」

私がデスクの前にくると封筒がデスクに置かれているのが見え、

今日が何の日だったかということを思い出した。


「今月もお疲れ様」

そう言ってその封筒を差し出す。

「ありがとうございます…

頂きます」

私は恭しく頭を下げ、封筒を受け取った。

頭を上げると課長と視線が合う。

「だいぶ体調は落ち着いたみたいだな。

休み前まで、無理をせずに頑張ってくれたまえ…」

「はい。色々とご心配をかけて本当にすみません」


もちろん給料は銀行振り込みなので、

退勤前こんなふうに課長に呼ばれ明細の入った封筒を受け取るだけだが

いつも気が引き締まる思いがするひと時だった。


それから自分のデスクに戻り、

いったんデスクの上にその封筒を置いて周りを片付けを始めた。
/302ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ