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そのキスの代償は……
第4章 その事後
前夫と家で揉めていた時も、

一度出で行ったのに舞い戻ってきて暴力をふるう前夫に怯えていた時も、

どうしても動揺を隠しきれなくて小さなミスを繰り返していた。


課内で問題になるような大きなものは数えるほどしかなかった。

それのうちのいくつかは途中で用心のためにしていたチェックで気が付き、

修正できるほどのレベルだったのでなんとか表には出ないまま誤魔化した。


でもそういうヒヤリはっとなミスを繰り返すうちに、

仕事中はプライベートの事をできる限り切り離さなければ、

私の場合は無理だと思い知らされていた。


それでも、娘2人の産休と1年の育休以外の10年近くの間、

新卒からずっと同じ部署でそんなことを乗り越えながら働き続けた結果、

たいていの事は一人でこなせるようになった。


今、私の日常の生活で、仕事はすごく充実していると思う。

そして家庭の方もそうだと思う。

娘達との3人生活。

幼い頃は本当に大変だったがどちらも小学校に上がり…

私自身気持ちの余裕もできてきた。

だからこそ、自分の心の隙間に気が付いてしまったのだろうけど…


トレーを手に給湯室を出た。

考えに耽ってばかりだと、飲み物が冷えてしまうし、

本当はこれ以上何も考えたくなかったから…
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