この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
そのキスの代償は……
第5章 その心
彼女が自ら俺の掌に堕ちてきて1年が過ぎた。
最初にああなって…
それっきりで終わりのつもりだったはずなのに…
再び飛び込んできた彼女を、結局拒否することができなくって…
ずるずると続いている。
それまでの3年の間、出勤し、仕事で関わるたびに感じていたの苦痛は、
今では違う苦痛にすりかえられていた。
昔の亡霊に苛まれるこんな生活をいつまで続けられるのだろうかと思う。
彼女を見ればどうしてもその後ろにカノジョの姿を見てしまう自分を
どうしたらいいのか持て余していた。
この地に来てもう4年。
転勤族である俺には、いつ異動の辞令が出てもおかしくない…
「お疲れ様でした…」
その声を耳にして今日も定時が来たことを知る。
彼女は家庭の事情で基本的には定時に帰る。
さあ~、一服してから目の前のモノをとりあえずやっつけてしまおう。
やっと集中して仕事ができる…
とつい思ってしまう自分を嘲笑した。
日中もやっていないわけじゃない。
もちろん進めていかないと仕事にはならないのだが、
でも、どうしても同じ空間にいる彼女のことを
つい変に意識している自分がいる。
だから息抜きという名の現実逃避に喫煙ルームに逃げ込む回数が
以前いた所のときより必然的に増えている現実に、
つい最近気が付いてから、余計そのことを意識するようになってしまった…
最初にああなって…
それっきりで終わりのつもりだったはずなのに…
再び飛び込んできた彼女を、結局拒否することができなくって…
ずるずると続いている。
それまでの3年の間、出勤し、仕事で関わるたびに感じていたの苦痛は、
今では違う苦痛にすりかえられていた。
昔の亡霊に苛まれるこんな生活をいつまで続けられるのだろうかと思う。
彼女を見ればどうしてもその後ろにカノジョの姿を見てしまう自分を
どうしたらいいのか持て余していた。
この地に来てもう4年。
転勤族である俺には、いつ異動の辞令が出てもおかしくない…
「お疲れ様でした…」
その声を耳にして今日も定時が来たことを知る。
彼女は家庭の事情で基本的には定時に帰る。
さあ~、一服してから目の前のモノをとりあえずやっつけてしまおう。
やっと集中して仕事ができる…
とつい思ってしまう自分を嘲笑した。
日中もやっていないわけじゃない。
もちろん進めていかないと仕事にはならないのだが、
でも、どうしても同じ空間にいる彼女のことを
つい変に意識している自分がいる。
だから息抜きという名の現実逃避に喫煙ルームに逃げ込む回数が
以前いた所のときより必然的に増えている現実に、
つい最近気が付いてから、余計そのことを意識するようになってしまった…