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せめて夢の中だけでも
第2章 出会い。




「あっっ。凛。」



会社に着くとすぐに呼び止められた。



「あぁっ。田中〜っ!!!」



昨日一緒に飲んでいたはずの同僚。


田中隼人【たなかはやと】




私が3年間…片想いする相手。



「ねねねねっ!私、昨日誰と帰った?」


「はぁ?意味わかんないこと言うな。

俺と駅まで帰ったじゃねぇーか。」



「あっ…そう。」




っという事は…隼人と別れてから
あの全裸オトコと会ったのか…。



「何だよ?まさか…お前覚えてないわけ?」


「はい…全く」


「あっそ。で?昨日と同じ格好だから聞くけど…
何かあったろ?」


うっ…やっぱし。



「はい…。」


「言ってみ。」


ホラホラと耳に手を当て少し
前に屈んでくる。


「…朝起きたら…知らないオトコが…
寝てました。」




「はぁぁぁぁ!?」


隼人はデッカな声で叫んだ。
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