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せめて夢の中だけでも
第10章 真っ黒な空
「ヤキモチも妬いてたじゃない?」

「あれはひどかったな…」







「ねぇ…いつからなの?彼女の浮気…」



これは私自身も聞きたいこと。

秋雨と彼女の関係を知りたかった。



「んー。半年くらい前かな。
急に夜、飲みに行き出して…
あいつの店だって聞いた。

俺も何回か連れてかれたけど、
五十嵐はいつもいなかったよ。

一カ月に1回…絶対朝帰りする日があった。」



…秋雨のイベントの日だ…



「でもここ、二ヶ月は頻繁に電話も繋がらないし
おかしいってわかってたよ。

あの日、お前と麗華が鉢合わせた日…
俺も初めて五十嵐を見た。

見た瞬間、こいつだって解った。


麗華をたぶらかしたのも…

凛をお持ち帰りしたのも…

こいつなんだって」



「…隼人」


「凛…お前…あいつが好きなんだろ?」


「…………」



「やめとけよ…凛」



…解ってる。秋雨がいろんな女性と
関係があることくらい…











「俺にしとけば…?」


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