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せめて夢の中だけでも
第10章 真っ黒な空
「…行こう。隼人。」
私は今度は隼人の腕を掴み
引っ張るようにして歩き出した。
「おいっ。凛。」
無我夢中で歩き、しばらくして歩みを止める。
振り向かずそのまま隼人に聞いた…
「…隼人は乗り込みたかった?
俺の彼女に何してんだって言わなくて良かった…?」
「言ってきてやろうか…?」
その言葉に私は振り向いた。
「そしたら…あいつが戻ってくると思ってるだろ…?」
私はゆっくりと首を横に振った。
「…違う。隼人…悔しくないの?」
「悔しいさ。でもムカつくのは…
麗華と一緒にいることなんかじゃない。
お前のこの気持ちを弄んでるあいつが
心底ムカつく。」
…!!!!
もうだめだ…。
「うぅ…。っ隼人…。」
その言葉が私の涙腺を崩壊させた。
「…解ってたのっ。橘さんと秋雨が…
そういう関係だって…
他にもきっといるのっ…
でも…それでも良かったっ…
隼人っ…私、馬鹿よね…」
「マジで大馬鹿。」
隼人は私の頬を両手で引っ張ると
小さく微笑んだ。
私は今度は隼人の腕を掴み
引っ張るようにして歩き出した。
「おいっ。凛。」
無我夢中で歩き、しばらくして歩みを止める。
振り向かずそのまま隼人に聞いた…
「…隼人は乗り込みたかった?
俺の彼女に何してんだって言わなくて良かった…?」
「言ってきてやろうか…?」
その言葉に私は振り向いた。
「そしたら…あいつが戻ってくると思ってるだろ…?」
私はゆっくりと首を横に振った。
「…違う。隼人…悔しくないの?」
「悔しいさ。でもムカつくのは…
麗華と一緒にいることなんかじゃない。
お前のこの気持ちを弄んでるあいつが
心底ムカつく。」
…!!!!
もうだめだ…。
「うぅ…。っ隼人…。」
その言葉が私の涙腺を崩壊させた。
「…解ってたのっ。橘さんと秋雨が…
そういう関係だって…
他にもきっといるのっ…
でも…それでも良かったっ…
隼人っ…私、馬鹿よね…」
「マジで大馬鹿。」
隼人は私の頬を両手で引っ張ると
小さく微笑んだ。