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せめて夢の中だけでも
第11章 泥酔する理由
「ちょっと…痛いよっ!」
「あっ。悪い…」
隼人はハッとして私の腕から力を解いた。
「…なんで…あんなこと言ったの?」
『凛ともこれで最後にしてくれ。』
「…だってお前…三年前のこと忘れたわけじゃないだろ?」
…忘れるわけない。
あんな辛くて最悪な1日。
「…忘れるわけない…」
「だったら…同じ事されて
会う必要なんてないだろ?」
…同じ…事?
「何よ…同じ事って」
「お前!浮気されてるだろ!
もしくは浮気相手にされてる…」
……そんなの……
「解ってるわよっ!!」
私はカバンを思い切り隼人にぶつけて
その場から走り出した。
…解ってるの
秋雨が私を見てないことくらい…
解ってる!!!