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せめて夢の中だけでも
第12章 二度目の再会
「おい。桐島〜静かにしろよ。」




「…すいません」



沙織ちゃんが取り乱すなんて珍しい事だった。






「…大丈夫?どうしたの?」



「いえ…麗華、田中先輩のこと大好きだったから…」



「うん。だったよね…」



「…田中先輩と付き合うんですか?」



「まさか…」



私が薄く笑ってパソコンへと視線を戻すと


「田中先輩と先輩が両思いなの…
麗華知ってたんですよ…」






えっ?今…何て?





誰と誰が両思い…?





「沙織、先輩と話がしたいです。

コレ、付き合ってもらえませんか?」



真っ直ぐ私をみた沙織ちゃんは
あの一枚の紙を私に差し出した。




私は小さく…頷いた。
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