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せめて夢の中だけでも
第12章 二度目の再会
煌びやかな女性たちが私へと視線を送る。
「何?」
「さぁ?」
「五十嵐さんの、誕生日なのに最悪ー。」
「ごめん…沙織ちゃん。」
「私も…ごめんなさい。
実は…今日のイベント…
五十嵐さんから頼まれたんです。
先輩を連れてきてほしいって…」
「彼が?」
「遊ばれてるのかと思って…心配してました。」
私は沙織ちゃんの顔をみてフフッと笑った。
「遊ばれてるのよ。だって橘さんと陰で
付き合ってたのよ?
それなのに…私に誕生日イベントに誘うなんて
遊ばれてるに決まってるじゃない?」
「先輩…」
その時だった。
照明が一斉に落とされあたりは真っ暗になってしまった。