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せめて夢の中だけでも
第2章 出会い。
コピー機の機械音が鳴り響く。


ウィーン…


ウィーン…





止まることなく排出される資料。



「あっ!ヤバッ!」


急いでストップボタンを押すと
私は大きく息を吐いた。


「…ダメ。仕事にならない…」


コピー機の前にうずくまり
また大きく溜息を零した。





「何やってんだよ…」


後ろで声がした。
振り返るとそこには隼人が立っていた。



「田中…。」


「お前、どうしたんだよ?」


隼人も私の隣で同じようにしゃがみ込んだ。




うっ…近い。


「何でもないです…。」



私は立ち上がりコピーを
必要以上にした資料を隼人へと差し出した。



「お前…紙の無駄…。」


「はい。十分承知です…」




私はそそくさとそこから立ち去った。




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