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せめて夢の中だけでも
第14章 不思議な男
…ふてくされながらも真面目に
パソコンに向かう秋雨。
黒縁メガネにパソコンって
どれだけインテリなの…似合いすぎる。
私はカウンターの椅子に、隣同士で座り
秋雨の横顔を眺めていた。
パソコンからは目を離さずに秋雨は
「何?さっきから見つめすぎ」と笑った。
「えっ…いや…」
少し戸惑うとチラッとこちらを向いた。
「味見していい…?」
「へっ?」
彼の顔がユックリと近付き
私には優しく口付けを落とす。
「…やっぱ…足りない」
秋雨はまた、顔を近付け、
今度は噛むようにキスをする。
カウンターにもたれるように姿勢を変えられ
何度も…何度もキスをされる。
「んっんっ…んんっっ…」
首筋へ顔を埋め、舌で舐めとる。
「あっん…秋雨っっ…ダメだよっ」
秋雨は首筋へ、軽く吸い付いた。
「ーーー!!!」
バッと私は手で吸われたところを覆った。
「秋雨…まさか…」
「ごちそーさま。」
メガネの奥の瞳が怖いくらい笑っている。