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せめて夢の中だけでも
第16章 3年前…side凛
「じゃ。俺はお先に。
晴またな。斎藤さん、また明日。」



そう言って隼人は先に帰っていった。



「隼人と同じ会社だったんだ。」

「うん。凄く頼りにされてるのよ、彼。」


私が笑うが晴は真剣な目で私を見た。


「ふーん。隼人と毎日会うわけね。」

「何?本当にヤキモチ?」

「んなわけねぇーだろ?」



じゃれあってる…そう言われてもおかしくないくらい
仲が良かったと思う…。





それからも毎日ではないけれど
晴とは会っていたし、隼人とも仲良くやっていた。



それからしばらくしてからだった。


7月も半ば…今日は私たちが付き合って1年半の記念日。


いつもより少しのお洒落をして、会社へと向かった。


仕事が終わったら…
晴の家へと向かう予定でいたから。
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