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せめて夢の中だけでも
第16章 3年前…side凛
けれど…思うようには行かなくて…
定時には上がることができなかった。
「19時かぁ。晴、もう家かな?」
…黙って行って驚かせたかったな…
晴にメールをすると
彼も今終わったと返信がきた。
「やったっ!まだサプライズできるじゃん!」
私は駆け足でエントランスを抜けた。
「斎藤ー!そんな慌ててどうしたわけ?」
すれ違いざま、隼人が声をかける。
「あっ。田中くん!今日は記念日なんだ!
今から、ケーキ買って晴の家に突撃するの!」
「へぇ。思われてんね〜晴も。良い夜を」
隼人が片腕をあげ
走りながらバイバイしている私を見送る。
…早く…早く…晴に会いたい。
近くのケーキ屋でかった小さなホールのケーキ。
甘いものが好きな晴の大好物の生クリームケーキ。
私は駅へと走り、一つ隣の駅まで
ケーキを大事そうに抱えた。
定時には上がることができなかった。
「19時かぁ。晴、もう家かな?」
…黙って行って驚かせたかったな…
晴にメールをすると
彼も今終わったと返信がきた。
「やったっ!まだサプライズできるじゃん!」
私は駆け足でエントランスを抜けた。
「斎藤ー!そんな慌ててどうしたわけ?」
すれ違いざま、隼人が声をかける。
「あっ。田中くん!今日は記念日なんだ!
今から、ケーキ買って晴の家に突撃するの!」
「へぇ。思われてんね〜晴も。良い夜を」
隼人が片腕をあげ
走りながらバイバイしている私を見送る。
…早く…早く…晴に会いたい。
近くのケーキ屋でかった小さなホールのケーキ。
甘いものが好きな晴の大好物の生クリームケーキ。
私は駅へと走り、一つ隣の駅まで
ケーキを大事そうに抱えた。