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せめて夢の中だけでも
第17章 3年前…side隼人
……………………………

次の日。


始発が動き始める頃、俺たちはホテルを出た。


まだ人がまばらな駅で
凛は薄く笑って「ありがとう」と駅へと消えた。



俺はそのまま、家には帰らず
その駅で昨日の電話の相手と待ち合わせだった。




約束の時間まで、カフェなどで時間を潰す。






そして…何時間か経った頃…
俺の携帯電話が鳴った。



「…もしもし?」

『おぉ!もうつくよ』

「なら駅に向かうから」



駅に向かうと、あいつが立っていた。









「晴。悪りぃな、忙しいのに」



「いいよ。どうせ休みだったし

…俺の家でいいわけ?」


「あぁ。」



晴は当たり前だが至って普通だった。




晴の家についても、特に女がいた形跡はなかった。
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