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せめて夢の中だけでも
第18章 3年前…side秋雨
ある日店に出た俺に仁さんが
深妙な顔で俺に手紙を渡してきた。
「何…?」
「麗華から。お前に」
「今頃?ラブレター?」
中を開くと…
大きな字で…
『ありがとう。バイバイ』
…何?バイバイだと?
「仁さん…麗華は?」
「解らない。連絡も取れなくて…
困ってるところだ。」
…あっそ。
「そっ。」
俺は表情を変える事なく仕事にはいった。
「秋。休むか?」
「仁さん。俺、女じゃないよ。
それに、女は麗華だけじゃない」
店へ出れば
女全てが俺に色目を使う。
強い匂いをさせて
肌を露出させて…
私を見てよってアピールするんだ。
女になんて…簡単。
そう思ってた。